ぼけ封じ十訓

 人は人生に於いて三度死ぬといわれます。一度は定年を迎え社会的死、二度目は人間的に死に、三度目が肉体的死であります。問題は二度目の人間的に死ぬという事です。つまり、老人ぼけで、自分が自分でなくなるという事です。
 人間が年をとって行く事、これは定った事で仕方のない事ですが、老人ぼけしないでいつまでも健康長寿でありたいものです。
 老人ぼけして本人以上に泣くのは周囲です。今や1130万人(65歳以上、全国民の9.5%)の老人人口は、2000年には1850万人(15.6%)になるといいます。加えて20歳以上の青年は、4人に1人の老人を養わなければならなくなります。
 同じ養うにしても、健康な老人とぼけ老人とでは、その世話は大きく異なります。1人1人が自覚してその防止に努力しなければならないと思います。
 当山では、ぼけ封じ観音霊場第22番札所として、その防止に努力いたしております。
 ぼけ封じの御祈祷も一生懸命勤めさせていただいておりますが、何よりも本人の精進次第です。
 ぼけ封じの為に次の十訓を日頃から心がけ、努力して下さい。

呉々も人間的に死なないで下さい。皆様の健康長寿を心からお祈り申し上げております。