大聖青不動明王



この青不動は、十メートル 三大不動明王(赤不動・青不動・黄不動)霊場の設立と、山口県十八不動三十六童子霊場設立のために作製、奉納されたものです。
作者は京都市の貴志佳史先生です。
山口県十八不動三十六童子霊場は平成元年三月二十八日に世の平和祈願のために開創され、この青不動は第十二番の不動明王です。中には仏舎利が納めてあります。お不動さまはそもそも真言密教、大日如来の教令輪身(使者)で五大明王さまの主尊、怒の表情で火生三昧(炎の中にいます)に入って一切の罪障を摧破し、不動の境地に住しておられます。これは、単に恐ろしい顔をしておられるのではなく、ひたすら祈る心を持った人を守るために、祈る人の邪魔となるものを避けるための怒りでもあるのです。祈願する人がいつもすがりつける「やさしさ」を持っているのです。ひたすら祈る人を必ず守って下さる仏さまなのです。物質に恵まれ、お互い人間の心を失いつつある今日です。そればかりか自分自身さえも見失いがちです。しっかり拝んで心を不動に定めて生き抜く力を持って下さい。